「金星」ネタ帳
「金星」。最近、夕空で一番目立っている明るい星…「一番星」。地球のスグ内側をめぐる内惑星。
記号は「♀」…これは、「鏡を持つ女性」を象った物。
宵の一番星 〜金星〜
「一番星、見つけた〜♪」
「一番星」とは、夕刻一番早く輝き出す星のこと。
だから、何という星が一番星かは、その時によって違います。
七夕の「おりひめ星」が、一番星のこともありますし、
天球上で最も明るい恒星「シリウス」が一番星であることもあります。
また、「火星」や「木星」など明るい惑星が一番星となることもります。
さて、最近の宵空の一番星は、何でしょう？
ほら、夕空に明るく輝いている星ですよ…そう、あのムチャムチャ明るいヤツ！
夕焼けの消える前、まだ空が明るいうちにいち早く輝き始める「宵の明星」。
・・・その正体は、「金星」です。
地球のスグ内側を巡る内惑星・・・「金星」。
英語名は・・・Venus（ビーナス）・・・「美の女神」。
美の女神・・・金星は、その表面を厚い雲のヴェールで包んでいます。
そのため、金星の反射率は良く、地球からの距離が近いコトもあって、
こんなに明るく美しく輝いて見えるのです。
この金星・・・いつが一番良く見えるのでしょう？
金星は、内惑星・・・地球より内側を巡る惑星なので、
地球から見ていると太陽の近くを行ったり来りしているように見えます。
見かけの上で、太陽から離れた時が良く見えるコトになります。
太陽から最も離れて見える時を「最大離角」と呼んでいます。
「金星の東方最大離角」。
・・・太陽の東側に最も離れている・・・という意味です。
夕刻、西の地平線に沈んだ太陽の後を追うように西空に輝く金星。
「金星の東方最大離角」の前後が見頃です。
１９９９年５月４日記
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