ギリシャ神話の大神ゼウスは、
野原で遊ぶ美しい女性、エウロパ姫を好きになってしまいました。
しかし、神様の姿のままでエウロパ姫に近づくことは出来ません。
そこで、ゼウスは、牡牛に姿を変え、エウロパ姫に近づくことにしました。
雪のように真っ白な美しい牡牛です。
大きな牛が、野原の彼方からいきなり現れたのですから
最初は、エウロパ姫も驚きました。
しかし、美しくおとなしい牡牛が気に入ったエウロパ姫は
少しずつ近づき、牡牛触れてみました。
しかし、牛は全く動きません。
牛にすっかり気を許したエウロパ姫が、牡牛の背に乗ると…どうでしょう。
これまでおとなしかった牡牛はスっと立ち上がり一目散に野原を掛け出しました。
エウロパは、振り落とされないようにしがみついているのがやっとです。
恐ろしさのあまり目を閉じていたエウロパですが、
風邪の匂いや周りの様子の変化に気付きそっと目を開いてみると…
ナント、牡牛は、海の上を猛スピードで走っているではありませんか。
エウロパが戸惑っていると
牡牛は、自分は大神ゼウスの化身であることを打ち明けました。
エウロパが牡牛に乗って渡った海は地中海でした。
そして、エウロパの連れてこられた新しい土地には彼女の名前付きました。
「ヨーロッパ」と。
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