地球科学 ●　地震　●

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震度とマグニチュード／ 最近の日本の地震／ 「活断層」ってなぁに？

「あれ？地震？」から「グラグラ」までの時間／ 震度って？

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【震度とマグニチュード】
　「震度」は、それぞれの場所での揺れの大きさ。「マグニチュード」は、地震その物の規模です。
　「震度」は数字が大きい方が揺れが激しく、 「マグニチュード」は数字が大きい方がエネルギーが大きくなります。
　「マグニチュード」は、数字が２つ違うとエネルギーが１０００倍変化します。 つまり、「マグニチュード６の地震」は、「マグニチュード４の地震」１０００回分のエネルギーと 同じなのです。
　では、「震度」が大きな地震は、「マグニチュード」も大きいでしょうか。 実は、「震度」は、「マグニチュード」の他に「震源からの距離」も関係してきます。 「震源からの距離」が同じならば、「マグニチュード」が大きい方が「震度」も大きくなります。 また「震度」が同じでも「震源からの距離」がより遠ければ「マグニチュード」が大きい地震ということになります。

【最近の日本の地震】　　　　　　　　

名称	発生年月日	マグニチュード
釧路沖地震	1993.01.15	Ｍ7.8
北海道南西沖地震	1993.07.12	Ｍ7.8
北海道東方沖地震	1994.10.04	Ｍ8.1
三陸はるか沖地震	1994.12.28	Ｍ7.5
阪神・淡路大震災	1995.01.17	Ｍ7.2

【「活断層」ってなぁに？】
　「阪神・淡路大震災」以来「活断層」という言葉を良く耳にするようになりました。 この「活断層」とは、「最近、活動し将来も活動する可能性のある断層」を言います。 ここで言う「最近」とは、「ここ２００万年以降」という意味です。
　「阪神・淡路大震災」の時に話題になった「野島断層」もこんな活断層です。

【「あれ？地震？」から「グラグラ」までの時間】

　子「あれ？　お母さん、地震？」
　母「そうかしら・・・？」
　　　（しばらくして・・・グラグラ）
　母「あら地震だわ！」

　こんな経験は、ありませんか。子どもは部屋で寝そべってテレビを見ていました。 その時、お母さんは、立って部屋の掃除をしていました。
　立っている人より寝そべっている人の方がわずかな揺れを感じ易いのです。 そして、この最初のかすかな揺れからより多くの人が感じる大きな揺れまでの時間の長さは、 震源からの距離によって決まります。 震源から近いと「あれ？」から「グラグラ」までの時間は短く、震源から遠く離れると 「あれ？」から「グラグラ」までは長くなります。 これは、震源から伝わる速度が異なる地震波が出ているためです。
　地震の時に「あれ？」と感じたら「グラグラ」が来るまで何秒かかるか、調べてみましょう。 （手元に時計がない場合もあるでしょうから、心の中でゆっくり数を数えると良いでしょう。） 「あれ？」から「グラグラ」の間に何秒かかったかがわかれば、震源までの大体の距離がわかります。

７．４ｋｍ　×　グラグラまでの秒数　＝　震源までの距離ｋｍ

【震度って？】

震度	人間	状況（屋内）	状況（屋外）
０	人は揺れを感じない。	−	−
１	屋内にいる人の一部が わずかな揺れを感じる。	−	−
２	屋内にいる人の多くが 揺れを感じる。 眠っている人の一部が 目を覚ます。	電灯などのつりさげ物が わずかに揺れる。	−
３	屋内にいる人のほとんどが 揺れを感じる。 恐怖を感じる人もいる。	棚にある食器類が 音を立てることがある。	電線が少し揺れる。
４	かなりの恐怖感があり、 一部の人は身の安全を守ろうとする。 眠っている人のほとんどが、 目を覚ます。	つり下げ物は大きく揺れ、 棚にある食器類は音を立てる。 座りの悪い置き物が倒れることがある。	電線が大きく揺れる。 歩いている人も揺れを感じる。 車を運転していて 揺れに気付く人がいる。
５弱	多くの人が身の安全を図ろうとする。 一部の人は行動にに支障を感じる。	つり下げ物は激しく揺れ、 棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。 座りの悪い置き物の多くが倒れ、 家具が移動することがある。	窓ガラスが割れて落ちることがある。 電柱が揺れているのがわかる。 補強されていないブロック塀が 崩れることがある。 道路に被害が生じることがある。
５強	非常な恐怖を感じる。 多くの人が行動に支障を感じる。	棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。 タンスなどの重い家具が倒れることがある。 変形によりドアが開かなくなることがある。 一部の戸が外れる。	補強されていないブロック塀の多くが崩れる。 自動車の運転が困難になり、 停止する車が多い。
６弱	立っていることが困難になる。	固定していない家具の多くが移動、転倒する。 開かなくなるドアが多い。	かなりの建物で、 壁のタイルや窓ガラスが 破損落下する。
６強	立っていることができず、 はわないと行動ができない。	固定していない家具のほとんどが 移動、転倒する。 戸が外れて飛ぶことがある。	多くの建物で、壁のタイルや 窓ガラスが破損落下する。 補強されていないブロック塀の ほとんどが崩れる。
７	揺れにほんろうされ、 自分の意志で行動できない。	ほとんどの家具が大きく移動し、 飛ぶものもある。	ほとんどの建物で、壁のタイルや 窓ガラスが破損落下する。 補強されているブロック塀も 破損するものがある。